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うな、福祉にしたいなと思うのが1点です。
それからもう1つは、先ほど行政はこういうようなボランティアに対するシステムを考えているということを申しあげましたが、非常に組織的、システマチックに考えているわけです。私はそれとともに皆さんがもっともっと自由に、先ほどありました創造的なボランティアをしていただきたいなと思います。楽しいボランティア、仲間ができる、自分のアイディアがいろいろ実現できるようなボランティアがあるはずです。隙間のいろんな仕事があります。
例えば「託老所よりあい」というのがございました。これは行政的なものではありませんでした。主催者の方たちが本当に自分たちでやっていたものでした。それが非常にすばらしい社会的な活動だったので、私どもが財政的に支援させていただくことになったわけです。それから、福岡市女性センター「アミカス」には「ファミリーサポートセンター」というのがあります。これもある意味ではボランティアです。私はボランティアは何も無償でやるものとは思っていません。有償ボランティアでもいいと思います。ワーカーズ・コレクティブなどがあちこちでできております。そういうように楽しい仲間づくり、そのなかで社会のなかで何ができるか、そういう職おこしをしてもいいのではないかと思います。そのために例えば、「アミカス」で女性団体などが職おこしをするために助成をする、お金を出すことまで始めています。そういうふうにして新たな形の助け合いができる可能性があるわけです。
それが先ほどヘロンさんが話され、関前村での活動のようなことでもあると思うのです。そういうような楽しいボランティアをめざして、より生き生きとして、働くことがその人の1番の元気さにつながるわけです。これは先ほど柿本さんが言われました。そういうふうなボランティアもどんどん起こしていただきたいと思っております。

 

田中 ありがとうございました。それではアナさんのほうから最後にメッセージをいただいてこのシンポジウムを終了したいと患います。

 

●福岡の未来のために創造的なボランティアの実践を

 

アナ・ミヤレス
この福岡はとてもラッキーです。輝かしい未来があります。その輝かしい未来をつくる中心になるのは私が今日お会いした力強い女性お2人です。お1人は「健康づくり財団」の理事長、加藤さん。もう1人は福祉部長の植木さん。この2人がいる限り、この福岡でボランティア活動は絶対に成功します。
私自身は銀行家で、銀行マンが地域を支えるというのはアメリカでは、とても伝統的なことです。福岡も銀行がボランティア活動を支えているということを聞きしましたけれど、銀行マンの時間、大切な体験、こういったものを一緒にして企画し、行動し、どうぞ新しいボランティアの形を作っていってください。そして、このお2人の女性を応援して、どうぞ福岡で新しいボランティアを形にし、実現していただきたいと思います。

 

田中 2人の女性のうち1人はパネリストとしてここにおられるのでおわかりですが、も

 

 

 

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